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ハイリゲンブルートってどんなところ?

オーストリア 東チロル地方。

ハイリゲンブルートの地図

ハイリゲンブルートの写真・旅行記

ブルック城以外の観光はしないで一路グロースクロックナーの麓のハイリゲンブルートまでノンストップで走る。オーストリアに入る頃から空には雲が増え待望のクロックナーは雲の中に見え隠れ。明日のハイクが心配だ。 ハイリゲンブルートはその名の(キリストの)聖なる血の名から、古い宗教的雰囲気から何かを期待して私の旅の意欲をそそっていたのだ。 宿を予約してなかったので昔からここで営業しているポストホテルに飛び込みで泊る。 一休みしてからグロースクロックナーの展望台フランツ・ヨーゼフス・ヘーエまででかける。明日のグロースクロックナー氷河からハイリゲンブルートまでのハイキングのスタート点である。ところがそこに行く道が有料道路で、数キロ走るのにアルペンルートの全線の料金28ユーロを払う必要があることが料金所でわかった。どうせ明日行くのだからとそこから引き返す。料金所前で「たった数キロで28ユーロを払うなんて」と私に言って引き返す人がいた。 翌日は車を町の駐車場に置いてバスでスタート点のフランツ・ヨーゼフス・ヘーエに上りそこからハイキングを始める。 あいにくの天候は昨日より少し悪化しグロースクロックナーは雲の中に隠れる事が多く、青い空と白い山の見えないハイキングはやはり詰まらない。昨日までのドロミテのハイキングはラッキーだったことを改めて感じる。 このコースは前半がモレーンの谷、後半が森中の単調な下りで、期待が大きかったせいだろうがそんなに楽しいコースでなかった。 楽なハイクだとなめてたら、急坂と峠があって昼食以外は殆ど休まずで約6時間ときつかった。 最後の30分ぐらいはシャワー風の雨に遭う。運がいい事にもう村に近くかさをさして歩く。 到着後、濡れたテーブルを拭いてもらったカフェーのテラスで通ったルートを眺めてコーヒーとケーキ。 翌日はグロースクロックナーを別な角度から見ようと、西側のグロースクロックナー展望尾根を歩くためにマトライに移る。

ハイリゲンブルートの昔からの部落は斜面にあり、ホッフという。そこから見下ろす谷間の川沿いのハーダーガッセにはスキー客相手をもくろんだホテル、アパート、ユースホステルが並ぶ。

ホッフ地区にある教会とグロースクロックナー主峰の風景はオーストリアアルプス(チロル)の象徴と言うべき景色で、私の昔からの憧れであった。 20年以上前に2週ほど社用でウイーンに滞在したときに中間の休日にグロースクロックナー・フランツ・ヨーゼフス・ヘーエまでは来たが時間が無くてここまで来れなかったのが、今回ようやく実現したわけだ。

教会庭&墓地。向こうにグロースクロックナーが丁度よく雲から出てる。

教会内部。身廊の天井は後期ゴシック様式の網状と星形の混合したボールト。

教会内には聖ブリキウスの逸話を描いた壁画がある。

この村の名前の由来の聖ブリキウスの墓がある聖ヴィンツェンツ巡回教会。 10世紀にキリストの血の凝縮物といわれるものを持ったままここで遭難したといわれる東ローマ帝国宮廷の臣ブリキウスを記念してアトモントのベネディクト修道院の僧によって15世紀に建立された。 なおこの地の由来の詳細はBergHeilさんが訳された独Wikipediaの記事を次のでご覧下さい。 http://4travel.jp/traveler/berggeist/album/10161494/blogparts

フランツ・ヨーゼフス・ヘーエの展望台からの眺め。 正面がオーストリアで最高度のグロースクロックナー3798m、下にはパステルツェン氷河。 20数年前に来たときに比べて氷河の幅が狭くなっているように感じるのだが。その時にこの付近で撮った写真があるはずで後に追加します。

氷河のそばまで下って再びグロースクロックナーを見る。氷河の正面はヨハニスベルク3460m

氷河の正面のヨハニスベルクをクローズアップ

フランツ・ヨーゼフス・ヘーエから氷河へとグレッチャーバーンで下り更にそこからガレ場を下る。かってはすぐに氷河上の散歩ができた記憶がある。ここでも氷河の後退がはっきりと見て取れる。 アレッチ氷河の末端を見ようと近くまで出かけると10年ほど前に末端にあった池との間が大きく隔たってしまった。

氷河の後退で露出した川底を歩く人。後ろはヨハネスベルクと氷河

氷河末端湖の出口は狭くて急流となっておりそこに吊り橋がある。

吊り橋を渡って振り返る

湖を巡ったりと結構歩いて、下の人工湖マルガリッツェン貯水池が見えてくる。ここから急坂を下る。正面の切れ目から深い谷が始まる。右手の丘の肩に道を取るのだが取っ付きの道標がなく道を間違えてかなり右方に登ってしまい約30分ほどロスする。

左に深い谷を見ながら彼方に見えるハイリゲンブルートに向かう

まばらな木立の中をノンビリと下る。振り返ると雲が下がってきて山は徐々に隠れていくのがわかる。

やがて樹が濃くなってきた林の中に無人の小屋が。

対岸の中腹にフランツ・ヨゼフス・ヘーエへの道路は見える。グロースクロックナーはもう雲に隠れて見えない。 対岸にいくつかある小谷の一つフライスタールでは16世紀に砂金の採取が行われていた。その遺跡ゴールドグレーバードルフでは砂金採集のエンターテイメントがある。

反対方向のドロミテ方面にはまだ青空が残っている。向こうの谷間右下の目的地はまだ遠い。

グロースニッツ瀧。この付近にはスキーゲレンデを見かけるようになる。 スキーと4WD車のために作られた道を下って行くが、歩く人のための道でないきつい勾配の直線道路。

村はずれに到着。小さな礼拝堂ヴォルフガングカペレ。

やがてスキーなどの長期滞在型のアパートや民宿が沢山見られ、夏でも泊る人が多いのに驚く。 そこには長期滞在者のための天然スケート場などいろんな施設がある。これは子供遊園地の古タイヤで作った馬のブランコ

カラフルな蜂の巣箱

氷河末端湖(サンド湖)。末端湖としてはかなり大きい方

吊り橋の上から見る急流

グロスクロックナーからハイリゲンブルートへのハイキングルート 詳しくは拡大してご覧ください

Franyz Josefs Hoehe;フランツ・ヨーゼフ高地(2364m)にある登山スタイルの皇帝像 ご存じエリーザベト(シシー)の亭主 小生は174cmあるが、これが等身大の像とすれば可なりの大男である。 背後はパステルツエ氷河とヨハニスベルク(山) 左端の稜線の先が グロースグロックナー山頂

Murmeltier:アルプス・マーモット この付近のお花畑にはこんな奴がアチコチ チョロチョロしている。人になれているせいか、怖がらず餌をねだりに来る。それにしても良く太って!! でも こんな事 自然にとって良い事なのか否か??

突然 可愛い女の子がカメラを持って現れた。餌を片手にマーモットを近づけて良い写真を撮ろうと!!

Trollblume:金梅草(キンバイソウ)

接写レンズを持って行かなかったので、この程度の写真しか撮れない。(チロールで購入した図鑑で調べたが、植物には余り詳しくないのでもし間違っていたらご指摘を) Fruehlings Enzian:春竜胆?(春竜胆にしては一寸花弁が細長いのだが?)

奧の黄色の花:Bergpetersbart (ベルクペーターの髭)? 手前の青色の花:春竜胆?

Trollblumme:キンバイソウ?

アルプス自然博物館

高原にぽつんと立っていた建物、教会なのか 山小屋なのか?

Heiligenblut (聖なる血)人口1100人の小さな山の村。 この教会を入れてグロックナーを望む 最高のカメラスポット。山岳道路の終点でもあり、出発点でもある。

グロースグロックナーの登山基地の村

この村の紋章は前記の伝説に鑑み、教会の建物と共に3本の麦の穂が描かれている。又 この付近では15世紀まで金が採掘された。

伝説:ハイリゲンブルートの名前はキリストの血の入った瓶に由来する。  914年頃 キリストの血の入った瓶を持った、丁抹(デンマーク)の王子 Briccius:ブリッキウス(ラテン語=Friedlich)はコンスタンチノーブルの帰途 ここで雪崩によって生き埋めになったが彼は瓶を泥棒から守るためふくらはぎの間にしっかりと挟んだ。そして彼が埋められた雪の固まりの中から、3本の穂が彼の亡骸を通して伸び、それに依って彼の遺骸が見つけ出された。村人達が彼を埋葬しようとしたが、両足が地面の下からどうしても離れようとしなかった。この事の真相を究明し様としたとき、瓶が見つかった。それ以来 瓶は、1460から1491年に掛けて建立された聖ヴィンツエンツ教会の 聖体安置所の中に保存されている。更に聖ブリッキウスの為、地下聖堂と祭壇が造られた。(Wikipedia 独逸語版から抄訳)

女の子の手から、警戒もせず 直接餌をおねだり。

まずは、車窓からの眺めを3枚。 頂上から流れる滝が、まるで白い帯のよう。

たいした走行時間ではないけれど、途中で休憩を入れてくれる。 自力で来れない者、時間の限られた者にとっては、非常にうれしいサービスだ。

道はまだまだ上へ。 上に見える辺りが、どうやら一番高いところらしい。 そこでは止まってくれなかったけど、更にゆっくり走ってくれた。

お世話になったバス。 料金は、もう忘れてしまったけれど、2人で相当喜んでいたので、お得感はかなりあったはず。

バスの駐車位置のすぐ前では、牛さん達がのんびり。

再び、車窓からの眺め。

終点のフランツ・ヨーゼフス・ヘーエに到着。 乗継時間を利用して、氷河を見に行く。

今回利用した民宿。 これがまた、なかなか素敵な宿だった。

部屋のベランダからの眺めは、 この宿一番のオススメポイントだ。 しばらくボーっと眺めていると、眠気が…。 で、2人して昼寝。。。 時間が勿体ないとは思いつつ、体が言うことを利かない。 短期の旅で欲張るなら、それ相応の体力を備えねば!

元気を取り戻し、付近を散策に出かける。 これは、聖ヴィンツェンツ教会。

カレンダーなどでよく使われるのは、こちらの向きからの眺めだ。

村の中心にある広場付近。 この一角だけが、ほんのちょっぴり賑わっていた。

広場にあるのは、水晶の泉。

教会横の墓地。 日本とはまた全然違う雰囲気だ。

翌朝、再びバスでフランツ・ヨーゼフス・ヘーエへ。 今日もいいお天気で、ありがたい。

真ん中の尖がったのが、オーストリア最高峰のグロースグロックナー。

マーモット君たちを、そこかしこで見かける。 かなり餌付けされている模様。 二匹仲良く、夫婦かな?兄弟かな?

がお~~~っ!! と、側の博物館にいた剥製は叫んでいる!? 普通のカメラで撮った写真のため、この画像ではリアルさに欠けるけれど、現像写真では、夫が一瞬騙されていた(笑)

地名の由来となっているフランツ・ヨーゼフ像と一緒に。

よく見ると、膝上ズボンにハイソックスを履いていらっしゃる。 登山スタイルは、今も昔も皇帝でも変わらないようだ。 そうこうしているうちに、帰りのバスの時間が迫ってきて、氷河に降りそびれてしまった! あちゃ~!!

後ろ髪を引かれながらハイリゲンブルートに戻り、今度はゴンドラでシャーレックへ。

ここでも、360℃の大パノラマを満喫。

翌日は、朝早々に村を発ち、帰国便を目指してクラーゲンフルトへ移動。 美しい自然&村との別れを惜しみつつ、バスを待つ。 山登りをしない者にとっては、ただボ~ッとするしかないのだけれど、本当に心の安らぐ場所だった。 な~んもない所だなと言いながら、目に見えない何かを沢山感じ、幸せな気分になれた♪

ツィラタール渓谷を走るSL。

マイヤーホーフェンに着いたSL。

昼食をとったマイヤーホーフェンの壁絵の美しいホテル。

教会のすぐそばのハイリゲンブルートのホテルに宿泊。 www.glocknerhof.info

フランツ・ヨーゼフス・へーエ展望台のケーブルカー、氷河の下手に下りられる。

モーマット?のよう。